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イグリスタヤ

以前、「シャンパンスカヤとアルメニアンコニャック」というタイトルで、ロシアで一般的に泡といえばシャンパンスカヤという内容を書きました。

より正確にはロシア語でスパークリングワインは「発泡性の、炭酸入りの」という意味の「イグリスタヤ (игристое)」を使わなくてはなりません。

 

これは、日本語でも発泡性ワインを「シャンパン、シャンペン」などと呼ばず、「スパークリングワイン」というのが正しいのと同じこと。

 

上の写真でも一番左のワインのラベルに "россиское шампанское(ロシアシャンパン)" の表記が見られますが、ロシアのシャンパーニュって何?という話であって、これも "игристое" でないとおかしいです。

 

ドイツ語で「ゼクト (sekt)」といえばスパークリングワインを指すということは、ワインを勉強している人ならけっこう知っている方が多いのではないでしょうか。

ソムリエ教本にゼクトという用語が載ってるなら、ロシア語のイグリスタヤという単語がいつか教本に載ってもおかしくないよね・・・とひとりごちてみました。

ところで上の写真は最近撮影したロシア産スパークリングワインの上級キュベ。

英語表記しかなく、完全に輸出用の顔してます。

さすがにロシアのワイン市場もだんだん国際社会を意識するようになってきたのでしょうか。