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シャンパンスカヤとアルメニアンコニャック

ロシアで泡の出るワインといえば、「シャンパンスカヤ」でした。

シャンパンスカヤは「シャンパン風の」ということですが、スパークリングワインそのものを指す言葉でもあります。

世界中のスパークリングワインの中で、シャンパーニュと呼べるのはフランスのシャンパーニュ地方のものだけなので、これは一体・・・と昔から思っていました。日本で泡の出るワインを区別せずシャンパンと言ったりするのも同じことです。気を付けましょう。(あと、シャンパンじゃなくてシャンパーニュって言いましょう。)

 

それと同じような問題に、アルメニアンコニャックというものがあります。

本来はフランスのコニャック地方で造られたブランデーしかコニャックと呼ぶことはできません。しかし旧ソ連ではアルメニア共和国で製造されたブランデーのことを「アルメニアンコニャック」と言い慣わしてきました。アルメニアのイェレヴァンに工場のあるアララットが有名です。

 

原産地呼称問題については、日本でも大昔は「赤玉ポートワイン」(のちに赤玉スイートワインに変更)という代物が存在していたことを考えると、この件ばかりはロシアを非難することはできないような気がします。