週末のジョージア(旧グルジア)人研究者との懇親会、お誘いいただいた前田先生から「どうぞジョージアのこといろいろご質問下さい。」と事前にご案内いただいていたので、前から聞きたかったあの質問をぶつけてみました。
それは、「クヴェヴリってどういう意味?」という質問。
クヴェヴリとは、ジョージアでワイン醸造に使われている素焼きの甕ですが、どういう語源なんだろうってずっと気になってました。
以前このブログで、とある記事によると「地中に埋めるもの」という意味だと紹介されてたということを書きましたが、いや待てそんなわけなくないか・・・と疑問に感じ始めていた今日この頃。
これはもうネイティブに聞くしかありません。
聞いてみると、「現代グルジア語には『Qvevri』という言葉はなくて、『Qvev』みたいな下の方に、という方向性を示す言葉があるので、それに『~ri』(~のもの)という接尾辞がついた単語ではないか」とのこと。
「下の方に(置くもの)」⇒「土の中に埋めて使うもの」という感じに思っておけばよいみたいです。
すっきり!
(「下の方に」ってことはロシア語でいう「внизу」みたいなものですか?と聞くと、あ、そうそうそんな感じ!だそう。英語だとこの語感なんだろう、lowerかbeneathってところでしょうか。)
ちなみにアンフォラはというと、以前調べたところによると「両側に」を意味する「amphi-」と「pherein(運ぶ)」から派生した「phoreus(運搬器)」とが結合してできたラテン語のようです。
クヴェヴリについて書き続けた回も、なんと5回目になりました。
これまでに書いたクヴェヴリの話は以下のリンクからどうぞ。
追記:あとで調べたら、Qvevじゃなくてქვედაかქვემოთかなって気がしてきました。グルジア語難しいな。。