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レコールデュヴァン同期で、東京農業大学で教鞭をとっている、ワインアドバイザー資格保持者で友人の(のちにわかったことですが小学校の後輩でもある)本間先生からお誘いいただき、特別講演会を聴いてまいりました。
本講演は、ウズナシュヴィリ家11代目でムカドワインズオーナーであるラド・ウズナシュヴィリ氏によるジョージアワインについての講演です。
昨年まで大統領直下の醸造部隊で活躍されていた方で、今回ジョージア国農水省の依頼でジョージアワインの普及のために来日されたそうです。
ジョージアワイン醸造の歴史や文化的側面からジョージアが世界の栽培ブドウ品種の起源と考えられる遺伝学的根拠など理系よりの話まで幅広い内容をご講演いただけました。
たっぷり100分間以上、内容盛り沢山の講演でやはり現地の方の熱意は違います。
質疑応答にも丁寧に答えてくださり、情熱が伝わってきました。
私がしぶとく主張しつづけている、「アンフォラとクヴェヴリの違い」についてもはっきりと述べられていました。
アンフォラは両側に取っ手がついていて運搬に用いられるもので、用途もチャコールやオリーブオイルなど多岐にわたりワイン用とは限らない。クヴェヴリは土に埋めて使うものでワイン醸造用という説明は私の提唱している両者の相違点とも合致し、「やっぱり!!!」と快哉を叫びたい気持ちでいっぱいでした。
他の周辺諸国では、ワイン造りが何百年何千年もストップしていた時代があったのに、なぜジョージアは続けることができたのか?という質問に対して「ジョージアの男は国(land)を守るんだよ!」という回答は、ジョージアの男らしい力強さに溢れていました。
同じ質問に「ジョージアワインには哲学(philosophy)があるから」と謎めいた答えもいただき、知的な面も垣間見えました。
普段はオーストラリアやイタリア、その他多くの国をワインコンサルタントとして飛び回る、所謂「フライング・ワインメーカー」としてご活躍だそうです。
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ご自身のワイン「Mukado」は、産地ムクザニ(Mukuzani)と名前(lado)を組み合わせたワイン名だそうで、日本語の「Mikado(帝)」と似ているから日本で売り出すにはとても良い名前ですね!と懇親会で盛り上がりました。
現在、クヴェヴリを使ったワイン造りは赤が3-5%、白が10-15%くらいでとても少ないので、クヴェヴリ率を15%くらいまでもっていくのが目標だそうです。
リスベラトロールやフェノール値の研究もとても興味深く、ここには書ききれないほどの情報量でした。
ジョージアワインに関心があるすべての人にこのプレゼンテーションを聞いてほしかったです!