ロシア業界に長くいる人にとっては、もはや共通概念となっている「ユーラシア大陸はどこまでがアジアでどこからがヨーロッパか？」問題。
「あなたがヨーロッパに行ってアジア人のように感じ、アジアに行ってヨーロッパ人のように感じるなら、あなたはロシア人だ」という言い回しがあるほど、ロシアはアジアからヨーロッパにかけて横に広く長く横たわっていることにも関係しているのでしょう。
言説によれば、コーカサス山脈を境に以北がヨーロッパ、以南がアジア、となるかと思います（ただし諸説あり）。
というわけでコーカサスより南に位置するコーカサス三国（アゼルバイジャン、アルメニア、ジョージア）はアジア、黒海以西はヨーロッパと私は認識しています。
最近メディアでも注目されているジョージアの地域属性は、中央アジアだとか東ヨーロッパだとかめちゃくちゃに紹介されることが多いですが、正しくは「西アジア」（先日、栃ノ心の大関昇進祝賀会で大使館の人の挨拶でも正確に「西アジア」と呼ばれていたのでたぶんこれが正解）。
一方、同じ旧ソ連構成国でワイン供給国だったモルドバは東ヨーロッパに属するのでは。
以前、外務省のロシア課の人とお話ししたとき「日本人はユーラシア大陸の地理が不得手ですから・・・」と苦笑してらしたのも、さもありなんという感じです。