私みたいに毎日コーカサス山脈周辺のワインのことばかり考えている人は日本では少数派で、「コーカサス山脈」なんて言っても即座に「ああ、あそこね」と位置が分かる人はあまりいないようです。
数ヶ月前に、コーカサス地域の歴史を学ぶ社会人講座みたいなものを受けていたのですが、そのことを知っている知人から「どんなことやってるの?」と聞かれました。
そこで、ワイン会でコーカサスなんて言っても親しみをもってもらえないので、参加者に興味を持ってもらえるようなネタを一回の授業でひとつでも持ち帰れれば・・・という思いがあり、たとえばジョージア北部にあるコーカサス山は神話で火を盗んだプロメテウスが罰としてつながれていたところ、アルメニアのアララット山はノアの方舟が漂着したところでそこに葡萄の種を播いてワインづくりが始まり・・・という話をはじめたところ、「ちょっと、ちょっと待って!そんなところに人がいたの?マンモスがいたところくらいにしか思ってないよ!!」と言われたので、思わず笑ってしまいました。
マンモスだけだと、ワインはできませんよね。
でも一般的にはそういう感覚なのかあと知ったのは新しい発見でした。