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ワインの価格

以前、仕事関係で知り合ったワイン好きの女性が結婚することになり、披露パーティに呼んでいただきました。

お相手の方を紹介されたとき恥ずかしそうに「彼は、液体の価値が分からない人なんです・・・」と仰っていたのが印象に残っています。「液体の価値が分からない」というのは「香水とお酒に興味がない人」という彼女独特の表現のようでした。

 

私はお酒が大好きで毎日のように飲んでいますが、世の中にアルコールを必要としない人は結構いて、例えば私の勤め先はグローバルカンパニーなので宗教上の理由でお酒を摂取しない人はかなりの割合で存在します。

 

それに無宗教であってもアルコール分解酵素の少ない我々日本人の中には、まったくお酒がダメな人もいるし、そう考えるとお酒を飲む人間というのは世の中のごく一部の人なのかなと思ったりします。

 

酒飲みの中でもワインを飲む人というのはまた特殊な領域かも知れません。

こんなに価格に幅があるお酒というのも珍しいし、趣味嗜好性の高いのも独特。

同じようにワインを楽しめる人を見つけるのは一苦労で、そんなところにも一緒にワインを飲む人同士の距離がすぐに縮まる傾向のある理由があるような気がしています。

 

それにしてもワインの価格というのは難しい問題です。高ければいいとも思わないし、安ければいいとも思わない。高級ワインにはそれなりの良さがやはりあるし、日常的なワインにも違った楽しみ方がある。

本質を見ないで、高額ということにだけ注目して文句を言ったり、安価であるということで不当に低く評価されてしまうこともあったり、色々だなぁと頭を悩ませながら、今日も何を飲もうか、次のワイン会はどんな会にしようか考えるのは本当に面白いことだと考える今日この頃です。