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神話とワイン

ユーラシア大陸の真ん中にあるコーカサス山脈といえば、日本人にはあまりなじみがない山脈でしょうか。

 

ジョージア(旧グルジア)をはじめコーカサスの話をすると、決まって「それどこ?」と質問されます。

 

ギリシア神話ではゼウスから火を盗んで人に与えたプロメテウスが、その罰として山につながれ鷲に毎日心臓をついばまれる罰を受けることになり、そのつながれている山がコーカサス山脈であるとされています。

 

ジョージアの「アミラン神話」によれば、アミランが天空・雷鳴神である雲の主の娘カマリを誘拐し、雲の主の軍勢を打ち破ったものの、このためコーカサス山中につながれることになったとされているそう。

コーカサス地域といえばもう一つ、ワイン産地として重要な国がアルメニア。

 

ソ連時代にコニャック(というかソ連ブランデーですね)製造の役割を押し付けられたため、ワインはすっかり影をひそめていましたがソ連崩壊後に新しくできたワイナリーもだいぶ増えたのだとか。

KARASI(カラシィ)のゾラワインズさんが国際的にも活躍していて有名です。

 

旧約聖書によれば、ノアの方舟が流れ着いたとされるアララト山の麓に、ノアは初めてブドウを植えた人物とされているそうです。

 

こういう話を知ると、その土地のワインを飲んでみたくなりますね。