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イタリアとコーカサス

昨年から定期的にワイン会を開催させていただいているお店で、今回は初めてイタリアをテーマにワイン会をすることにしました。

 

今回イタリアを取り上げたのには、いくつか理由があります。

 

これまではワインを主役に据えていたので、まずワインを決めてそこにシェフが料理を合わせたり合わせなかったり・・・という感じだったのですが、やはり本来は料理にワインを合わせるべきだろうと。

 

で、原点に返ってみたら、そういえば佐藤シェフの修行したのはイタリアじゃないか!というわけでイタリアワインを選ばせて頂きました。

 

他にも理由があります。

 

私が以前からワイン会のテーマとしてよく取り上げているジョージア(旧グルジア)をはじめ、アゼルバイジャンなどコーカサス地域のワインの復興は、イタリアを抜きにしては語れないということです。

ジョージアのクヴェヴリによるワイン醸造が世界的に注目されるそもそものきっかけをつくったのは、イタリア北東部のスロヴェニアとの国境に近いオスラヴィア地方の名醸造家ヨスコ・グラヴネルでした。

上の写真は、アゼルバイジャンで買ってきたシャルドネ。

裏エチケットを見ると、アゼルバイジャンとイタリアの場所が地図で赤くマークされています。

"Produced from handpicked grapes using modern Italian production technology deep in the Savalan Valley, at the foothills of the Great Caucasus mountains." 

 

現代イタリアの製造技術で造っているようです。

 

コーカサス山脈を挟んで北側のロシアはフランスのコンサルタントを入れている一方、南側のジョージアやアゼルバイジャンではイタリア人と技術提携したりしているところがまた興味深いです。

 

なんとなくだけど、たしかにこの辺の地域の人と喋ってると、ロシア人はフランス人と気が合うだろうなという気がするし、ジョージア人とアゼルバイジャン人はイタリア人と気が合うだろうなという気がする。

 

ワイン造りには、メンタリティが合うかどうかって大事なのかも知れません。

 

さて、そんなイタリアですが、20州すべてワインを造っている国なのでいろいろテーマが考えられましたが(海側の産地に注目して魚介に合うワインとか、北から南までイタリア全土をワインで巡る旅とか)、やっぱり美味しいが一番だろう!ということで「美味しいイタリア」というテーマで絞りました。

 

今回のワイン会はどうなるでしょうか。今から楽しみです!