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SAとNV

ワイン関係のお知り合いの方が、銀座のバーで一日店長をされるというのでお邪魔してきました。

 

「旧世界vs.新世界(品種別)飲み比べ」という企画で、一日店長のホスピタリティとおもてなしのおかげで、とても楽しい時間を過ごすことができました。

楽しすぎてちっとも写真を撮っておらず、いろいろ悔やまれます。

 

ところでスパークリングのワイン名に「S.A.」と書いてあるものが目に留まりました。

S.A.は「sans annee」の略でリエゾンしてサンザネと読むみたい。

「ノン・ヴィンテージ(収穫年表示なし)」のことだろうけど、今どきシャンパーニュでも「NV」と書くことの方が多いだろうに、わざわざフランス風の表記をしているこれは何?と思って説明を読んでなんとなく勝手に納得。

 

このワイン「シャトー・ダヴィズ」のオーナーはロシア人でした。

 

==(以下、インポーターのページから引用)==

 

シャンパーニュを造り始めたロシア人オーナー 
 
 2010年、ロシア人ボリス氏は朽ち果てた城とブドウ畑を買い取り、シャトー・ダヴィズをスタートさせました。スパークリングワインを飲む人が多いロシアでは、ただのスパークリングワインも「シャンパーニュ」と呼ばれている事に憂いを抱いた彼は、母国に手頃で美味しい本当のシャンパーニュを伝える為に、この事業を始めました。偶然にもシャトーを修復する際、そこに残されていた膨大な資料の中に、1900年前後にフランスで活躍したロシア人醸造家ヴィクトール・ドラヴィニーの記録を見つけ、そのオマージュとして彼の名を冠したシャンパーニュが造られました。

 

==(引用、おわり)==

 

こんな細かいところにまでフランス風の伝統を重んじるところが、ロシア人だなと思わざるを得ませんでした。

 

追記:

収穫年表示なしには、「N.M.」すなわちNon Millesime(ノン・ミレジメ)という言い方もあります。