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乾杯の言葉

先日、ジョージア(旧グルジア)料理とジョージアワインのマリアージュ会を開催しました。

 

といっても東京にはジョージアレストランがないので、中目黒のロシア料理屋「かふぇ たぬきや/ぴしぇら たぬきや」のロシア人シェフ、ジーナさんにお願いして予約で特別にジョージア料理を用意してもらいました。

(なお「ぴしぇら」というのはロシア語の「пещера」のことで、「洞穴、洞窟」などという意味です。)

 

もともとロシア料理屋なのですが、ロシアではソ連時代よりジョージアの料理もワインも一般的によく知られており、ジーナさんはジョージア料理も得意です。前菜からスープ、ハチャプリ、ヒンカリまで、東京ではめったにお目にかかれないジョージア料理がフルコースでずらりと並んだ様子は壮観でした。

 

ワインはジョージアワインでお願いしていたのですが、インポーターさんの好意により、ロシアのスパークリング「アブラウ・ドゥルソ」も特別に一本出してもらえることに。さらに、ハウスワインのロシアワイン「シャトー・タマーニュ」も出してもらえるという太っ腹企画。

しかしおかげで頭の中はごちゃごちゃに。ここはロシアなのか、ジョージアなのか、、、いや中目黒だ・・・みたいな。

そんな頭ごちゃごちゃ状態のさなか、主催者として自己紹介兼挨拶をしていると、不意にワイン会参加者から「乾杯はなんていうの?」と質問。

 

あ、えっと、ロシア語で?グルジア語で?と混乱して口をぱくぱくさせていると、ジーナさんが助け舟をだしてくれて曰く、「決まった言い方はないのよ!〇〇のために、といって乾杯したりするから、ザ・ジェンシシーヌィ(女性のために)とかザ・フストリェーチュ(出会いに)とかいって乾杯するの!」と断言。

 

えーと、そこはロシア語だったら教科書的に「ザ・ズダローヴィエ(健康のために)」でいいのでは・・・と言いかけましたが、ジーナさんは場の空気を読んで私たちの中に初対面同士の人が多いことを察してそういったのかもと思い直し、提案通りに「ザ・フストリェーチュ(出会いに)!」と言って乾杯することにしました。

 

さて、グルジア語の「乾杯」は、私が知る限り「ガウマルジョス!」です。

覚えにくい人は日本語で「頑張るぞ!」と覚えるとそれっぽく聞こえるかもしれません。意味するところが何かあるのか、今度ジョージアの人に会ったら聞いてみようと思います。

12人で12本のボトルを開けました。

 

この日も楽しかった!ごちそうさまでした!