Facebookの友達から「ジョージアワイン買ってみました!」「これってオレンジワインでしょうか?」などと度々メッセージをいただくようになりました。
ジョージアワイン=オレンジワインというわけではないので、まずオレンジワインとは何かをはっきりさせたいと思います(白黒ハッキリさせたいタイプ)
まず基本からおさらいすると、赤ワインと白ワインの造り方はどう違うかを知る必要があります。
赤ワインは、黒葡萄をつぶしたジュースに果皮などを一緒に漬け込む。
白ワインは、白葡萄をつぶし、果皮などは取り除いてブドウジュースだけで醸造する。
というのが一般的です。
(※話を簡単にするためにとりあえず基本の話だけ)
ところでロゼワインを造るには、三通りの方法があります。
1.セニエ法⇒黒葡萄である程度色がついた段階で果皮を取り除く。
2.混醸法⇒黒葡萄と白葡萄をまぜてつくる。
3.直接圧搾法⇒黒葡萄のジュースだけで造る。搾汁の段階である程度色がつく。
ではオレンジワインはというと、白葡萄をつぶして醸造する際にそのまま果皮も一緒に漬け込みます。果皮も漬けることで薄く色がつき、アントシアニンが酸化するとオレンジ色に近い色に見えるようです。
要するに白葡萄で赤ワインの造り方をしたのが、オレンジワインと考えられます。(かなりざっくりな説明ですが)
ジョージアでこの造り方をすると、醸しの期間やブドウの品種にもよりますが、オレンジよりさらに濃いアンバー(琥珀色)に近くなるようです。
ただしジョージアでも伝統的なクヴェヴリ製法ではなくて、ステンレスタンクなど工業的な造りをしているものもあり、一概にジョージアの白ワイン=オレンジワインというわけではないです。
こちらの写真のワインは、かなり濃いアンバー(琥珀色)のジョージアワイン。
ブドウはルカツィテリ、ヴィンテージは2012年のものです。
ジョージアワインのこの美しい色が大好きです。