ロシア駐在経験のある日本人と、日本と関わりのあるロシア人の交流する緩い集まりに所属しており、今年の新年会の幹事を仰せつかっておりました。
最近ワイン好きキャラがすっかり定着してきたのか、今回のミッションとして「ワインの美味しいお店を探す」そして「ジョージアなど、ロシアに所縁のあるワインを選定して持ち込む」を申し付けられてました。
その会のご報告です。
会場は、ワイン居酒屋・赤坂あじる亭。
こちらはワインスクール関係の忘年会でお伺いして以来、生産者来日イベントや個人の会食でも何度かお世話になっていて、とても信頼しているお店。
この日のために選んだワインは、以下の三種類。
一本目はロシアのリースリング。
トロピカルフルーツを思わせる華やかな香り、アロマティックでとてもフローラルなワインですが辛口。
「ロシアでワインってどこでつくってるんですか?」と何人かの方から質問されました。
私がモスクワに滞在していた2000年代前半には、外国米の禁輸政策があり、日本米が手に入らなかった時期がありました。その当時スーパーで一番手軽に手に入ったクバン米をつくっているクラスノダール(ロシア南部)が産地です、と説明すると同時期にモスクワに駐在していた方は何か思い出したかのように「ああ、あのクバン米の・・・」と頷いていました。
サッカー好きな方は、ロシアのサッカークラブ、FCクバンの本拠地といったらわかるでしょうか?
二本目は、ジョージアのロゼワインです。
ブドウ品種は国際的に植えられている、メルロー。
このロゼはとても上品な味わいで、色はサーモンピンクの美しい色調。
立体的な光沢のある手触りで見た目にも美しいボトルで、ちょっとした手土産や贈り物にも良いのではないかと思います。
「ロゼは苦手」という男性の方も、女性には喜ばれそうなデザインなので覚えておくとよいかと思います!
三本目は、ジョージアの甘口赤ワイン、キンズマラウリ。
キンズマラウリは、ジョージアの土着ブドウであるサペラヴィが晩熟するまで待ってレイト・ハーヴェストで甘口のワインに仕上げます。
なおキンズマラウリというワイン名は、地区名でもあります。
こちらのキンズマラウリは、一切加糖をせず、自然な甘みを残すために、醸造タンクを冷却して造っているそうです。
ロシアと関わっていると、「ロシアってやっぱりウォッカなんでしょ?」と言われたり「ロシアにもワインなんてあるんですか?」と聞かれたりすることが本当に多いんですが、そういうときに小ネタとして使えそうな、そして人にも気軽にオススメしやすそうな味と価格帯という基準で今回のワインを選びました。
まだまだ、ロシアには、そして旧ソ連諸国のワイン産地には可能性があると思わずにはいられません。
ちなみに最後の写真で私の隣に写っているのは、私が周囲に注意を払っていなかったため手がすべって白ワインを服にかけてしまった、この日初参加のロシアの方。
それがきっかけで名刺交換し、いろいろ輸入ビジネスの可能性について示唆いただきました。
ワインがご縁で仕事が拡がる・・・なんてこともあるかも知れません。