ロシアワイン会を開催しました。
今回は、ロシアワイン5種類を用意。
それに加えて、先日旅行先で買ってきたアゼルバイジャンのリースリングをロシアのリースリングと比べてみよう!と思い立ち、お店に相談するとなんとドイツのリースリングを差し入れしてくれました。ふとっぱら。
今回は諸事情により出せなかった、スパークリング・ワイン。アブラウ・ドゥルソ。
代わりにジョージアのセミドライ、ウクライナのブリュット、アルメニアのエクストラブリュットのうちどれを最初の泡にしようかでギリギリまで迷い、結局ジョージアのダグラッツェをセレクトしました。
ロシアはもしかしてワイン産地を狙って周辺国を併合しているのではなかろうか?という、思いっきり自説を展開しながら、黒海周辺の地理の説明をしていきました。
シャトー・タマーニュのセレクト・ブラン。
コーカサス品種のルカツィテリに、土着のシトロニー・マガラッチャ。
シトロニー・マガラッチャは、マドレーヌアンジュヴァインの交配種。(初めて聞きました・・・)
フローラルな印象はあるけど、インポーターのサイトの説明にあるほどトロピカルではないと思います。
スイカズラなどの白いお花。青リンゴの蜜。
サウク・デレ。リースリング100%。
とても良くできた子。ただし、印象としてはもともと出来が良い子というよりは、優等生を目指して「こういうのが好きなんでしょ?」と上目遣いに媚びてる感じ(個人の感想です)。
白桃、マンゴー、ハネデューメロン、黄色いリンゴの蜜など。ややぺトロール香。
サヴァラン。リースリング100%。
ロシアワインではないんですが、アゼルバイジャンのリースリングとの比較をやってみたかったので番外編として投入してみました。
みんなのコメントが、「草・・・」「草?」「草ですね。。。」と、こんなにみんなが「草」しか言わないワインには初めて出会いました。
羊が食んでいる草原の草いきれが香ってきそうなくらい、本当に草でした・・・これがテロワールか!(違)
この後ドイツのファルツの正統派リースリングも比較してみたんですが、このタイミングで出たパスタがガーリックオイル系のソースで、どれよりもパスタに負けずに力強さを発揮してパワフルだったのは、アゼルバイジャンのリースリングでした。
ここのメーカーのワイン何本か飲んだけど、どれも力強さが際立つ印象で、白ワインでこれだけ荒々しく異彩を放つワインもまためずらしいと思います。
上記二本のリースリングと同時にドイツリースリングを飲んで思った感想は、「普通っていうのは、すごいことなんだな・・・」ということ。
リクリア・ホワイト。
シャルドネとソーヴィニヨン・ブランのブレンドって混ぜてもいいんだ・・・とざわつく。
お互いのブドウの良いところを殺し合うのでは?と心配される意見も出たけど、意外に良かった。
案外、普通にいけます。
レフカディア。シャルドネ。
ヴィンテージは2014年。
シャトームートン・ロートシルトの醸造長を20年つとめたパトリック・レオンがコンサルタントとして入ってるそう。
これは以前飲んだことがあったので、今回は初めてのときほどの衝撃はなく。
フレンチオークの新樽っぽいニュアンス。
黄リンゴ。洋ナシ。アプリコット。花梨。ローストしたアーモンド。
リクリア。カベルネ・フラン。
この赤ワインは、インポーターで欠品するほど好評だとのこと。
たしかにずっとウォッチしてるけどずっと品切れ状態。だいぶ前に買っておいてよかったです。
青臭さもなく上品に仕上げられています。
現代的なカベルネ・フラン。
なるほど。
昨日は出さなかった、リクリアのシラーズ。
同じシリーズのカベルネ・フランと比べてもこっちは微妙。
そして、なぜシラーではなくてシラーズを植えようと思ったんだろう。
機会があったら生産者に聞いてみたいです。
こちらが空いたボトルの写真。
今回のロシアワインの全体的な雰囲気としては、「昔はグレてた子が良い教師に出会って成長し、優等生を目指せるようになった感じ。でも昔のやさぐれてたときの面影は隠せず、素直にのびのびと健やかに育ったという感じでもなく、たまに見え隠れするクセや個性が独特な生い立ちを物語っている」という印象(個人の感想ですよ)。
ロシアワイン飲み比べ、とても面白かったです!
ごちそうさまでした!