旧市街を歩いてみつけた旅行会社で郊外のツアーへ出ることにした。
アゼルバイジャンの面積は北海道よりちょっと大きいくらい。
ワイン産地は、バクーから西に3時間ほどのGABALA, GOYCHAY, SHAMAKHI, さらに西部のGANJAなど。
思いつきでここまで来たのでさすがに醸造所には行けないけれど、近くを走ってくれるというツアーに決める。
バクーを出て車で2時間もすると、羊や牛馬の群れの合間にブドウ畑が両側に広がっている。
土壌は明色栗色土および粘土質とのこと。
しばらくすると道なりにMADRASAという名称を記した看板が見えた。
この辺りは基本的に車窓観光だったので写真を撮っておらず、残念。でもおかげで美しく剪定されたブドウ畑を脳裏に焼き付けることができた。
休憩を入れながら3~4時間ほどで、裕福なアゼルバイジャンの超高所得層が訪れるスキーリゾートへ到着。そこからロープウェイで30~40分ほどかけて頂上まで登る。新年の休日で人が多かったが、混乱もなく整然と列は進んでいた。
頂上に着くと空は青く澄み渡り、コーカサス山脈が堂々と聳え立っていて、写真を撮りまくった。
ガイドのエルシャンさんが得意気に、「(コーカサス山脈がよく見えるように)手配しておいたよ!」と冗談を飛ばしていた。
写真を撮り終えると10分ともたずに、私たちが到着したときにくっきりと見えていたコーカサスは、雲がすべてを覆い隠し数メートル先も見えなくなってしまった。
先ほどのエルシャンさんの冗談が冗談とは思えないほど絶好のタイミングで、私たちのために用意されていたかのごとくにコーカサス山脈は姿を現し、そして雲の陰に隠れていった。
夜バクーに戻ってiPhoneで見るとこの辺の地域の気温、こんな感じ。
東京と比べても大して寒くない。
おおよそジョージアのトビリシと同じくらいと思っているけど、比較的アゼルバイジャンのバクーの方が暖かく感じる。この辺りは海風の影響が関係しそう。
【おまけ】ちなみにこれは翌日フライトの前に時間があまったので行ったアゼルバイジャン歴史博物館の展示から。
”By 1900, there were above 1,000 distilleries in the country. Wine, purified alcohol, cognac, beer and vodka were mainly produced by migrants. ”
とあり、アゼルバイジャンでは18世紀までに1,000を超える蒸留所があり、ワインや蒸留酒、コニャック、ビールやウォッカなどが製造されていたことがわかる。