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バクー雑記

海が見たくなって、ふらっと来てしまいました。

 

…というには日本からあまりにも遠いアゼルバイジャンの首都、バクー。

 

カスピ海は内海なので地図上で見ると湖のように見えるけど、口に含むとしょっぱい味がするらしい。(そう言われても油が浮いてそうなので舐めてみる気にはならなかったけど)

 

ホテルから歩いて数分で海沿いの海岸公園に出る。


「風の街」バクーの名前にふさわしいほど強風が吹いていたが、後日現地のガイドに聞いたら毎日こんなに強い風が吹いてるわけではないとのこと。

 

海辺に面してすぐのところに、中世の趣を残す城壁に囲まれた旧市街がある。
ゆっくり歩いても1〜2時間もあれば一周できてしまうほどコンパクトに収まっている城壁内に、土産物屋やレストラン、ホステルなどが点在している。治安はとても良い。

 

アゼルバイジャンはムスリムの割合が高く一応イスラム圏といってもいいはずと思っていたが、街中で普通にアルコール類は買える。旧市街で話しかけてきた店の売り子にお酒のことを聞いてみたら、当たり前だろうという顔をして「路上で飲んでても大丈夫だよ」とのこと。

 

アゼルバイジャンの言語はアゼルバイジャン語。私はアゼルバイジャン語ができないので会話はロシア語か英語のどちらかになるが、ロシア語で話しかけたところでいやな顔をされることはない。決まって「カザフスタンから来たの?」と聞かれるので、中央アジア辺りからの観光客と思っているのだろう。

 

ワイナリーのある郊外のGABALAまで車で出て、ガイドのエルシェンさんに聞くところによると、ワインを作っているこの地域は4世紀まであったアルバニア王国の首都だったそう(現在バルカン半島にあるアルバニアとは別の国家らしい)。併合した国が何作ってようが気にせず好きにやらせてるという感じでしょうか。帰ったらちゃんと調べてみよう。

 

コーヒーがあまり美味しくなくて(コーヒーは、市内中心部にスタバが一軒あってそこのコーヒーが一番美味しいかも…)、お茶を頻繁に飲む習慣があるのはトルコなど中東と似ている。お茶の淹れ方は上手く、どこでお茶を頼んでも大体美味しいと思う。

 

食事もとても美味しくて安くて、今までグルジア飯が世界一と信じていたけど、羊の美味しさではアゼルバイジャンの方が上かも。これは考えをあらためなければ。