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米あるところにワインはできる

ロシアのワイン産地といえば、南部のクラスノダール地方です。

モスクワに長期滞在していたときは日常的に本当に色々なことがあって、2000年代前半には外国米が輸入禁止になって日本米が普通に手に入らなくなってしまった時期もあったので、当時は輸入の日本米ではなくて、スーパーで一番簡単に買える、ロシア南部で生産されているクラスノダール米を食べたりしていました。クラスノダール米っていうのは普通の日本の米と同じく丸っこくて、アジアのお米みたいに細長かったり香りがついてたりしないので、普通に食べられるレベルのものだったと記憶しています。

 

そういえばナパで有名なアメリカのカリフォルニア州もカリフォルニア米で有名ですが、日本の米どころ新潟でもワイン造ってるよね、とずっと気になってました。

新潟のワイナリー、カーブ・ドッチの醸造家・掛川史人氏がセミナーで仰っていたところによると、新潟のお米って収穫が一年に一度で二期作とかしないから(ワインも同じで一年に一回のサイクルで出来るので)、ワイン造りは新潟人のマインドに合うんだと思うという説明が妙に腹落ちしました。

 

カリフォルニア然り、新潟然り、クラスノダール然り、「米ができるところにはワインもできる」ということは、ロシアワインにも良質のワインを産み出せるポテンシャルがあるのかも知れません。